山田康弘:つくられた縄文時代―日本文化の原像を探る 著者【講演CD】


日本の先史時代の枠組について語り、縄文時代像はむしろ戦後の政治状況によって形成されたとする説を唱え、古代史をヒモ解くには諸説があることを示す。


講演CDタイトル
縄文時代像は如何に形成されてきたか~戦後の世相と変遷~
山田康弘氏(国立歴史民俗博物館教授)つくられた縄文時代―日本文化の原像を探る 著者

 

 

山田康弘
山田康弘

■講演CDの主な内容

今週は山田康弘氏の「縄文時代像の形成過程」についてのお話です。
山田氏は縄文時代を中心とした墓制の研究を通じて
当時の社会像を解き明かす先史学者。

縄文・弥生時代がどう存在し、
どういう過程で形成されてきたかを調べています。

その研究を通じて
「縄文時代が時局や世相によって(見方が)
かなり変化していることに気付いた」という。

歴史に対する見方が時代の世相などによって異なる
この奇異とも思える歴史認識について論拠を例示して解説した。

山田氏によると、現在の教科書では縄文時代は
今から1万3000~2500年ぐらい前と紹介されているが、
国立歴史民俗博物館の研究では
1万6500年~3000年ぐらい前と推定している。

山田康弘
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縄文時代は固定された身分の上下関係や貧富の差はなく
皆が平等であったとの時代認識が形成されたのは比較的新しいという。

「縄文時代」という表現も「戦後から使われたもので、
それ以前は縄文・弥生併せて石器時代と言っていた」。

1877年にモースによる大森貝塚の発見、
縄目の着いた縄文土器の発見を始め
稲のもみ殻の形が着いた弥生式土器の発見、
登呂遺跡の発見などを通じて縄文・弥生時代の特性などを解説し、
時代の時局や世相によって
縄文・弥生時代に対する歴史認識が異なる事例を示した。

1945年の終戦と同時に
連合軍によって戦前の軍国主義的な歴史観が否定される過程や
戦後の復興期、日本の国際的地位の向上期、高度経済成長期、
更には1980年代のバブル時期とその後のバブル崩壊時期によって
縄文時代に対する認識が変わっているとの説明は興味深い。

山田康弘
山田康弘

【プロフィール】山田康弘氏(やまだやすひろ)

1967年生まれ。
筑波大学第一学群人文学類卒後、
同大学大学院博士課程歴史人類学研究科中退(文学博士)。

2011年国立歴史民俗博物館に入り、
2015年から同研究部・考古研究系教授。

主な著書は
「つくられた縄文時代―日本文化の原像を探る」(新潮選書)
「老人と子供の考古学」(吉川弘文館)
「もしも縄文人がぼくの家にやってきたら?」(実業之日本社)
「生と死の考古学―縄文時代の生死観」(東洋書店)
「人骨出土例にみる縄文の墓制と社会」(同成社)など。


■講演CDの要点

日本の先史時代の枠組について語り、縄文時代像はむしろ戦後の政治状況によって形成されたとする説を唱え、古代史をヒモ解くには諸説があることを示す。


【講演CDのご購入はこちら】
縄文時代像は如何に形成されてきたか~戦後の世相と変遷~
山田康弘(国立歴史民俗博物館教授)

【2017年02月第2週発売】(収録時間80分)¥3,300円(送料無料・税別)


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