渡辺保:私の歌舞伎遍歴―ある劇評家の告白 著者【講演CD】


日本の伝統文化を継承する歌舞伎を世界文化の中に位置づけて解説。歌舞伎批評の第一人者が、世界の演劇との違いなどを紹介し伝統歌舞伎の真髄を語る。


講演CDタイトル
世界文化のなかの歌舞伎とその魅力
渡辺保氏(歌舞伎評論家)私の歌舞伎遍歴―ある劇評家の告白 著者

 

 

渡辺保
渡辺保

■講演CDの主な内容

渡辺氏は5歳の時に歌舞伎を初めて観て感動して以来、
歌舞伎など演劇の研究・批評に取り組む第一人者。

日本の古典劇には
能、狂言、人形浄瑠璃、歌舞伎の4つしかないと紹介し、
これら古典劇に共通する5つの特徴を挙げた。

第1.いずれも特殊な装置を備えた一定の舞台でしか上演できないこと。
能の能楽堂など。

第2.仮面劇であること。

第3.いずれも叙事詩であり物語である。
過去に起きた事件を再現してみせること。
第4.女性の役を全て男性が演じ女人禁制である。

第5.日常的な人格と虚構の中の人格(役)が混在している

―と解説。

日本以外の演劇でも近代以前は
「日本と同じように5つの特徴を持っていた」とし、
シェークスピア劇や京劇でも女形だったという。

それが現代では日本だけに残り海外では全て消えた。

近代とともに「女優」が生まれ、
海外では女役は女優が演じることになり、
どこのホールでも上演が可能になった。

日本だけに現代でも残ったのは
「日本は地理的にみても文化の終点にあたり、
近代化が遅れたこともある」と解釈する。

さらに日本は海外から入ってくるものは文化でも食べ物でも
「外来のものに付加価値をつけて
日本独特のものに転換させる天才的なものを持っている」と分析。

ただ渡辺氏によると、日本の古典劇も
「日本独自のものではなく大陸から流れてきたもの」で、
日本で生まれた独自のものではない。

最後に東京・銀座の第5期松竹歌舞伎座が
今年4月に完成したことに触れ
「ハード面は出来てもソフトが充実しないとダメ」
と厳しい注文も忘れない。

渡辺保
渡辺保

【プロフィール】渡辺保氏(わたなべ・たもつ)

1936年生まれ。
慶応大学経済学部卒業後、
東宝に入社、
7年間東京宝塚劇場に勤務の後、
演劇部に移り菊田一夫のもとで新劇批評を書く。

1965年六代目中村歌右衛門を論じた
「女形の運命」で芸術選奨新人賞受賞、
その後は歌舞伎の批評家として活躍。

93年には「歌舞伎史における四代目市川団十郎の位置」
で慶応大学の文学博士号取得。

5歳の時に生まれて初めて歌舞伎を見物し、
六代目尾上菊五郎の「義経千本桜」の狐忠信と
歌舞伎舞踊の「羽根の禿」と「浮かれ坊主」に強い衝撃を受け、
以来歌舞伎に魅了されて歌舞伎の研究・批評活動に。

94~2002年淑徳大学教授、
02~06年放送大学教授。

著書は
「明治演劇史」(講談社)
「私の歌舞伎遍歴 ある劇評家の告白」(演劇出版社)
「私の『歌舞伎座』ものがたり」(朝日新書)
「歌舞伎の見方」(角川選書)
など多数。


■講演CDの要点

日本の伝統文化を継承する歌舞伎を世界文化の中に位置づけて解説。歌舞伎批評の第一人者が、世界の演劇との違いなどを紹介し伝統歌舞伎の真髄を語る。


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