中西 寛:国際政治とは何か―地球社会における人間と秩序 著者【講演CD】


日本外交の停滞で国益にも影響が懸念されるなか、国際政治学者が日本外交低迷の遠因を突き、外交と国益の関係について掘り下げて分析する。


講演CDタイトル
日本外交の低迷と国益の追求
中西 寛氏(京都大学大学院法学研究科教授)国際政治とは何か―地球社会における人間と秩序 著者

 

 

中西 寛
中西 寛

■講演CDの主な内容

中西寛氏は国際政治学者として
マスコミでも論文などで幅広く活躍中です。

中西氏は冒頭で
「2010年は日本外交にとって大激震の年であり、
近隣諸国や同盟国との関係が問い直された年だった」
と振り返った。

米軍普天間基地の移設問題に伴い
日米同盟が揺らいだほか、
尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件、
ロシア大統領の北方領土視察、
北朝鮮の蛮行などの例を挙げ
「日本外交は後手に回った」と指摘した。

この要因として国際情勢の変化に対する
日本政府の認識不足と
民主党政権の外交安全保障に対する
体制の不備を挙げる。

この結果2010年は皮肉にも
「日本人が外交を意識する年」になった。
その上で日本人は日本の国益は何かについて
見直す必要を説く。
人口減少や国力の伸びが難しくなったためだ。

また近年、日本学生の学力が中国や韓国などに
差をつけられているほか
外国への留学生の減少などを例に、
日本人が外国に出て行かなければ
「日本はじりじり後退していく」と語り、
最近の内向き志向を懸念する。

こうした認識を踏まえて2011年の国際情勢について
米中ロ中心に展望。

米国はオバマ大統領が共和党に近づいて中道化に向かっており
今後1~2年に成果を挙げればオバマ再選もあるとした。

中国は経済の勢いに加えて軍事力も増強しているが、
急激に進めば内部のヒズミが表面化してくると予測。

ロシアは欧州諸国との関係強化をはかるとみる。
日本外交は「縮こまらず思い切って出て行くことが重要」と述べ、
政治家がリーダーシップをもって官僚の力を引き出すことが
喫緊の課題、と力説した。

中西 寛
中西 寛

【プロフィール】中西 寛氏(なかにし・ひろし)

1962年生まれ。
85年京都大学法学部卒、
87年同大学院修士課程修了、
88~89年シカゴ大学歴史学部博士課程在籍、
91年京都大学大学院博士後期課程退学。

同大学法学部助教授、
同大学院法学研究科助教授を経て
94~95年には文部省在外研究員として
英国、豪州で国際政治学を研究。

02年京都大学大学院法学研究科教授、
06年京都大学公共政策大学院教授、
09から年同大学院法学研究科教授。

著書は
「国際政治とは何か―地球社会における人間と秩序」(中公新書)
「戦後日本外交史」(共著=有斐閣)
「日本の安全保障」(同=同)
など。


■講演CDの要点

日本外交の停滞で国益にも影響が懸念されるなか、国際政治学者が日本外交低迷の遠因を突き、外交と国益の関係について掘り下げて分析する。


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日本外交の低迷と国益の追求
中西 寛(京都大学大学院法学研究科教授)

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