内藤正典:ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か 著者【講演CD】


イスラム圏諸国からの移民、さらに加盟問題を抱えるEU。中東地域研究の第一人者が、西洋先進国とイスラムとの関係の根源を解説する。


講演CDタイトル
西洋とイスラームに共存の道はあるか
内藤正典氏(一橋大学大学院社会学研究科教授)ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か 著者

 

 

内藤正典
内藤正典

■講演CDの主な内容

イスラム問題の第一人者である内藤氏は移民問題などイスラム圏と西洋先進国との関係なども研究。この講演ではイスラムの本質を深く掘り下げるとともに、現在西洋各国が直面している移民問題の背景を分析。近年、各地で相次ぐテロ事件などを引き合いに「世界はイスラムと衝突する方向に向かっていると見て間違いない」という。ただイスラムの本質は神を唯一絶対の存在として神に全てを任せることにある、と説明。さらに貧しい人に喜捨することを掟とし「目の前に失敗した人がいると、儲かった人はその人を助けなくてはいけない」。つまり「弱者を救済することが大変重要な道徳でありイスラムの最大の特徴」とみる。
内藤氏によると、イスラム教徒自身は異教徒を抹殺するなど考えていない。しかし老人、子供、女性といった弱者を戦争の犠牲にすることにイスラム教徒は激怒する。人種や民族が違っても同胞の弱者が虐げられると急激に一体性を強める、という。
いまイスラム教徒による西洋各国への移民がいろんな紛争を惹起している。受け入れ国によって背景や事情が異なることを興味深く紹介した。ドイツではドイツ人の血を大切にして移民を仲間外れにし融和しようとしない。フランスは自国の文化に誇りを持つあまり移民にフランスへの同化を求め、移民の反発を招く。
イギリス、オランダは旧植民地支配の影響もあり、民族や宗教にこだわらず多文化主義を採る。ただイギリス社会では移民が孤立化し、そこに過激派が侵入する素地ができたと分析する。内藤氏は最後に「イスラム教徒の素顔の人間像を理解すること」の大切さを説いた。

【プロフィール】内藤正典氏(ないとう・まさのり)

1956年生まれ。
79年東京大学教養学部教養学科卒、
82年同大学大学院理学系研究科地理学専攻博士課程中退。

東京大学教養学部助手や一橋大学社会学部助教授などを経て97年から現職。
この間、シリアのダマスカス大学文学部客員研究員や
トルコのアンカラ大学政治学部客員研究員として留学。

NHK教育テレビ「世界くらしの旅」講師なども務める。

著書は
「ヨーロッパとイスラーム」(岩波新書)
「アッラーのヨーロッパ、移民とイスラーム復興」(東京大学出版会)
「なぜ、イスラームと衝突するのか~この戦争をしてはならなかった」(明石書店)
「トルコのものさし、日本のものさし」(筑摩書房)
「パパの国日本、父の国トルコ」(マガジンハウス)など多数。


■講演CDの要点

イスラム圏諸国からの移民、さらに加盟問題を抱えるEU。中東地域研究の第一人者が、西洋先進国とイスラムとの関係の根源を解説する。


【講演CDのご購入はこちら】
西洋とイスラームに共存の道はあるか
内藤正典(一橋大学大学院社会学研究科教授)

【2006年01月第3週発売】(収録時間80分)¥3,300円(送料無料・税別)


  数量  

 


コメントを残す