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講演の要点
今週は、
脳と心の研究でいま大活躍をなさっている茂木健一郎先生の講演の中から、
いますぐ使えるノウハウ 『勝てるヒント』をお送りします。
答えが見えないとき、
なにかを決断をしなければならないとき、
あなたはどのように判断し、決断をしているのでしょうか?
「感情」こそが人間の脳の本質である
実はここに、「感情」と「脳」の密接な関連があると言われています。
“「感情」こそが人間の脳の本質である”
この「感情」と「脳」の関係は
いま世間で流行っている脳ブームとは根本的に違い、
茂木健一郎先生を初めとするいまの脳科学が明らかにしている、
意外と知られてない事実です。
では、以下、
茂木健一郎先生の脳と人間−混迷の時代を生きるヒントをご紹介します。 --------------------------------------------------------
■ 『勝てるヒント』〜あなたの勝ち力がアップする〜
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⇒新しいものを創りあげる力(創造性)の原点とは?
脳科学の立場から考えた場合、
創造性というものは、実は二つの要素の掛け算によって成り立っている。
その一つは「体験」である。
ゼロから新しいものを創りあげることは絶対ありえない。
例えば、
デザイナーの三宅一生さんの事務所には、
三宅さんがパリでデビューしたとき以来のすべての服が全部保存されている。
イッセイ・ミヤケグループのデザイナー達は、
何か新しくデザインするとき、それを一生懸命に見て(参考にして)デザインする。
そこで私(茂木 健一郎)は、一度うかがったことがある。
“そんな偉大なる三宅さんが作った服があると、
新しいものを創る上で邪魔になりません?”
“何を言っているんですか?茂木さん。その逆ですよ。
それだけの昔の蓄積があってはじめて新しいものができるんですよ。
考えてみるとこれは当然だと思う。
ヨーロッパの人達は、
“新しいものを生む出すということは、
当然歴史というものを知っている上で成り立つ”
とういうことをみんなが常識のように言っている。
つまり、
何か新しいものを生み出すことは、
歴史の意識のなかに育まれるのものなのである。
そういう意味で考えてみると、人間一人の人生も同じである。
産まれてから様々なことを経験して、
その経験が人間の脳にだんだん蓄えていくわけであるが、
この経験というもののストックがなければ、新しいものを生み出せるはずがない。
産まれたばかりの赤ちゃんに創造性がないように、
創造性を育む上で絶対に欠かせない要素の一つが「体験」なのだ。
ということになると、
人生の経験が長ければ長いほど、創造性は発揮するチャンスは多くなる。
脳科学は、
究極の人間科学、つまり人間学問である。
◆いまの脳ブームは何を求めているのか?
いまは脳ブームの時代です。
ゲームソフトができるほど、脳に関する興味は、
21世紀の新たなトレンドになったような気がします。
ここまで、脳への関心が高まってきている理由は、
体と同じで、人は病気になると体に興味を持つようになることと同じく、
現代人の脳の調子が悪くなってきたからだと茂木先生は説明しています。
◆情報公害
では、
なぜ人間の脳は調子が悪くなってきているのでしょうか?
そこには、いくつかの原因がありますが、
インターネットや携帯電話などのメディアの普及により、
現代人は情報の氾濫のなかで生きていることが主な原因の一つだと言われています。
いわゆる情報公害とも言える時代にわれわれは生きています。
もはや大学で学んだことだけで
一生やっていけるようなのんきな時代ではありません。
◆癒しを求めている脳ブームからの脱皮
そこで現代人は、
情報公害による「不安」から自分を守るため、
あるいは、自信を取り戻したいという「癒し」を求めた結果、
ドリル、計算、漢字の書き取りなどに走っているのではないでしょうか。
しかし、
ドリル、計算、漢字の書き取りなどができるからといって、
それが果たして、
「脳」本来の機能を発揮していると本当に言えるのでしょうか?
もちろん、記憶力、計算能力は大事ですが、
われわれは、コンピューターの記憶力、計算能力を超えることが
できるでしょうか?
昔に比べて、
現代は興味ある情報や知識を
ちゃんと吟味することすらできなくなってきています。
日進月歩する国際情勢についていけない現代人の焦りも
わからなくはないですが、だからといって
正解が決まっているものを正確に解ける能力が本当にいまの時代が
求めている本質なのか、と思うと少し疑問を抱くにはいられません。
◆脳科学は、究極の人間科学、人間学問である。
ところが、
人間は他の生き物と違って、創造力、想像力、直感力を持っています。
ここで少し考えてみてください。
なぜ?人間だけが、
創造力、想像力、直感力を持っているんでしょうか?
大雑把に申し上げますと、
「人間がいつでもどこでも生き残るため」に、
人間だけに備わっている能力なのだそうです。
この人間だけが本来もっている能力と
いまの脳ブームの現状の差を少し意識するだけで、
その違い、すなわち本来の人間の脳力のすばらしさを感じることが
できるのではないでしょうか?
茂木さんの講演はまさしく、
どうすれば、
この人間の本来の特殊な脳力を伸ばし発揮することができるか、
についての本質的なとらえ方を教えている講演なのです。
◆では、どうすれば、脳力をアップできるのか?
上記の『勝てるヒント』にも書いてように、
「創造力」を伸ばすには、体験が重要な要因の一つです。
この体験を生かす意欲などで「創造力」は発揮できるため、
創造性は若者だけの特権ではないと言われています。
さらに、
人生の最悪のとき、
どんな対処をするかが「脳」の最高の働きを表しているとも言われています。
◆以下、大まかな講演内容をご紹介します。
・脳が悲鳴をあげている時代
・1930年以来、知能指数があがっている
・もはや大学で学んだことだけで、
一生やっていけるようなのんきな時代ではない
・友達と喫茶店で1時間話せる能力。
それこそが人間の脳のすばらしさを代弁している
・創造性=「体験」×「意欲(本物との付き合い)」
・モーツァルトに学ぶ!最高の英才教育は、本物に触れること
・欲深いじじいは最高だ!
・岡本太郎、ピカソ、織田信長の「欲」の深さと脳の関係
・何故?人間は創造性を身につけるようになったのか?
・「感情」と「脳」の知られてない関係:養老孟司の虫取り
・「感情」こそが人間の脳の本質である
・直感力を養うには?
・講演を聴くことは一つの「文化」
・「学び」は、脳への、人間への最高のプレゼント!
・モナリザの頬笑み・・・「クオリア」とは?
・人間とは何か?「見えないリアリティー」をあなたは信じるか?
以上が大まかな講演の内容です。
21世紀が求めている能力は、
すなわち、創造力、想像力、直感力です。
茂木先生は、講演の中でも言及していますが、
講演を聴くことは非常に大事なことだとおっしゃっています。
その例として、
“講演を聴くことは一つの「文化」”だと表現しています。
このことを踏まえて、
今後、“われわれにいま何が大事なのか?”
“いかに生きていけばいいのか”、を脳科学の見地から
すばらしいヒントを与えてくれた講演です。
あなたの仕事の効率アップや家庭での教育、部下の教育においても
応用できる根本的な生き方の取説明書ともいえるでしょう。
追伸)
あなたに一つ質問があります。
“あなたは、サンタクロースを信じますか?”
いきなり何を聞いているのか?
と不思議に思われるかもしれませんが、
ここで茂木先生の講演の続きをもう少しご紹介します。
脳科学はいまや、
「目に見えないリアリティー」を追求するところまで
進歩しているそうです。
目には見えないが、でも信じることで、
それは存在する、実在することになるそうです。
例えば、
ある若者が“3年後社長になる!”と決めたとき、
いまは、まだ目には見えない、実在してませんが、
それがやがて「現実」を創りあげる。
従って、
従来の非科学的だと思われていたことが、
脳の研究では非常に大事になってきているようです。
これからも脳の研究結果には、目が話せません。
【プロフィール】
茂木 健一郎(もぎ・けんいちろう) |
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1962年生まれ。
東京大学理学部と法学部を卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。
理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現在のソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。
他に
東京工業大学大学院連携教授
(脳科学、認知科学)、
東京芸術大学非常勤講師(美術解剖学)、
東京大学、大阪大学、早稲田大学などの
非常勤講師も務める。
2006年1月から
NHK総合テレビ「プロフェッショナル仕事の流儀」のキャスターも務めるなど活動範囲は広い。
著書は
「やわらか脳」(徳間書店)
「脳とクオリア」(日経サイエンス社)
「生きて死ぬ私」(徳間書店)
「心を生みだす脳のシステム」(NHK出版)
「脳と創造性」(PHP研究所)
など多数。 |
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●講演テーマ 脳と人間―混迷の時代を生きるヒント
【2007年02月第2週発売】
¥3,300円(税込・送料無料)

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